07. 印刷物における文字まわりの設定

印刷物って、なんか読みにくいときがあるんだけど…何が違うの?

それはフォントのサイズや行間、字間、カーニングの設定が関係してるのかも!紙媒体では特に「読みやすさ」が大事なんだよ。
✴️ フォントサイズ(文字サイズ)
- 本文サイズの目安:9〜11pt(一般的な冊子・リーフレット)
- 見出しサイズ:14pt以上(段階的にサイズ差をつけてメリハリを)
- 小さすぎると読みにくくなる/大きすぎると行間やバランスが崩れる
📌 おすすめ設定:
- 雑誌やリーフレット → 9.5〜10.5pt
- フライヤーやポスター(少量文字)→ 12〜14pt
✴️ 行間(行送り)
- 行と行の“間隔”のこと。フォントサイズ×1.4〜1.6倍が基本
- 行間が狭いと詰まって見え、広すぎるとバラバラに見える
📌 おすすめ設定:
- 10pt文字 → 14〜16pt行送り
- 縦組みは少し詰めても読みやすくなる
✴️ 字間(文字間)
- 一文字ずつの“標準的な間隔”
- 詰まりすぎると読みにくく、開きすぎるとバラバラに見える
- 通常はフォントに合わせた標準字間を使う
📌 おすすめ設定:
- 原則:自動設定(100%)
- 小見出しやタイトルなどでは 90〜95%に詰めると引き締まる印象
✴️ カーニング(Kerning)
- 特定の文字ペア間の間隔を調整すること(例:AとVなど)
- デザイン性の高い見出しやロゴでは重要
📌 おすすめ設定:
- 見出しやロゴで“目視でバランスよく”調整する
- 自動カーニング:有効にしておく(プロポーショナルフォント向け)
✴️ トラッキング(Tracking)
- 文字全体の間隔を均等に広げたり詰めたりする調整
- 段落全体に統一感を出したいときに有効
📌 おすすめ設定:
- 本文は0〜+10程度(詰めすぎない)
- タイトルは-10〜-20程度で引き締め効果あり
✴️ コントラスト(太さと背景とのバランス)
- 紙媒体では印刷の濃度や用紙の色により読みやすさが変わる
- 極細文字は印刷でつぶれることがあるので注意
📌 おすすめ設定:
- 本文:Regular 〜 Medium(細すぎず太すぎず)
- 強調部分:Bold を使いすぎない(1箇所に絞る)
- 背景色とのコントラストは 4.5:1以上が目安(視認性確保)
✴️ 段組みとレイアウトの基本
- 複数段に分けることで視線の流れが自然になる
- 左右の段間(段間マージン)は十分に取る(8mm以上推奨)
- 均等割りが基本だが、あえて1:2にすることでメリハリも
📌 おすすめ設定:
- A4三つ折りパンフ:3段組
- A4リーフレット:2段組または1段に見出し+本文
✴️ 余白の取り方(マージン設計)
- 余白=「見やすさ」+「高級感」の演出
- 紙端ギリギリに要素を置かない(断ち落とし除く)
- 見出し・段落・画像の周りに意図的な空間を作ることが大切
📌 おすすめ設定:
- 外周マージン:15〜20mm
- セクション間:本文2行分以上の余白
🌟 まとめ:読みやすい紙面のために
項目 | 推奨設定・考え方 |
---|---|
フォントサイズ | 本文9〜11pt、見出し14pt以上 |
行間 | 文字サイズの1.4〜1.6倍 |
字間 | 自動(100%)、見出しはやや詰める |
カーニング | 見出し・ロゴは視覚で微調整 |
トラッキング | 本文0〜+10、見出し-10程度で調整 |
コントラスト | 背景と文字の視認性に注意(太すぎ・細すぎNG) |
段組み | 内容と紙面に応じて2〜3段組を使い分ける |
余白 | 外周15〜20mm、セクション間にゆとりを持たせる |

なるほど〜!細かい調整が、読みやすさにすっごく影響するんだね!

そうなの!印刷物では“感覚”じゃなく“ルールと配慮”が大事なんだよ♪