はじめてのSQL演習:顧客情報を扱ってみよう

ナナさん、SQLってやってみないと覚えられないって聞いたんですけど、どうやって練習すればいいのかな?

その通りよ、ミサキちゃん!実際に手を動かして「作る・入れる・探す・直す・消す」っていう基本操作を試すのがいちばん効果的なの。

なるほど〜。じゃあ、何から始めればいいですか?

今日は「顧客情報を扱うミニ演習」をやってみましょう。簡単な表(テーブル)を作って、そこにデータを追加したり編集したりするのよ。
SQLiteOnlineって何?
SQLiteOnline(https://sqliteonline.com) は、無料で使えるオンラインSQL学習ツールです。
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特徴まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
利用料金 | 無料(保存やクラウド共有は有料機能) |
対応DB | SQLite、MySQL、PostgreSQL など |
登録 | 不要(そのまま使える) |
学習用途 | 初心者にぴったり |
顧客情報を扱う基本的なSQL演習
ここからは、次の流れに沿って演習していきます。
- 顧客テーブルの作成
- 顧客データの追加
- データの検索
- データの更新
- データの削除
1. 顧客情報テーブルを作ってみよう
まずは、顧客の名前や住所などを保存するテーブル(表)を作成します。
CREATE TABLE customers (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT NOT NULL,
email TEXT,
address TEXT
);
id
は自動で番号が振られる「主キー」name
は必須入力(NOT NULL)- 他の項目は任意です
2. 顧客データを追加してみよう
次に、3人分の顧客情報を登録します。
INSERT INTO customers (name, email, address)
VALUES
('佐藤 太郎', 'taro@example.com', '東京都渋谷区'),
('鈴木 花子', 'hanako@example.com', '大阪府大阪市'),
('田中 一郎', 'ichiro@example.com', '北海道札幌市');

こうやって複数人をまとめて入れられるんですね!

そうなの。カンマ区切りで複数行まとめて登録できるよ。
SELECT * FROM customers;
上記で入力したデータの確認ができます。
3. 特定の顧客を検索してみよう
名前が「佐藤 太郎」の人を探してみます。
SELECT * FROM customers WHERE name = '佐藤 太郎';
ポイント
SELECT *
で「すべての列」を取得WHERE
で条件を指定
4. 顧客の情報を更新してみよう
次は、鈴木花子さんの住所を「京都府京都市」に変更してみましょう。
UPDATE customers
SET address = '京都府京都市'
WHERE name = '鈴木 花子';

これで鈴木 花子さんのデータが「大阪府大阪市」から書きかわっていればいいね。
SELECT * FROM customers WHERE name = '鈴木 花子';
5. 特定の条件で顧客を削除してみよう
北海道に住んでいる人を削除します。
DELETE FROM customers
WHERE address LIKE '北海道%';
LIKE '北海道%'
は「北海道で始まる住所」を意味します
6. 全データを確認しよう
テーブルの中身を確認するには以下のSQLを使います。
SELECT * FROM customers;

おおー、これでデータがどうなってるか見えるんですね!

うん、定期的に確認しながら作業すると失敗も防げるよ。
まとめ
この演習では、SQLの基本操作を一通り体験しました。
操作 | SQL文の例 |
---|---|
作成 | CREATE TABLE |
追加 | INSERT INTO |
検索 | SELECT |
更新 | UPDATE |
削除 | DELETE |
また、SQLiteOnlineのようなオンライン環境を使えば、すぐに試せるので初心者にもおすすめです。

やってみたら意外とわかるかも!ナナさん、ありがとう〜!

いい調子ね、ミサキちゃん。次は条件検索とか集計にも挑戦してみようか♪